前回はペットボトルの重しをご紹介しましたが,
漬け物というと重し。
重しは,素材から上がってきた水分を、
容器内全体に行き渡らせる為に使います。
塩漬けの場合,この水分には塩分が含まれているので,
むらなく漬ける為に,なおさら全体に行き渡らせる必要が
ありますので、地味だけど、大切な仕事をしています。
重しの重さは,昔から素材の二倍ぐらいが目安になっていて,
梅干しの場合も,漬け込む梅の重量の二倍。
2kgの梅に対して4kgの重しと言い伝えられてきました。
※漬け込む梅の種類やコンディションによっては、
この二倍の重量というのは当てはまりません。
で,梅干しにも、カリカリ梅にも、
この重しが必要なのですが、
お洒落な器や、モダンなデザインの容器というのは,
「初めに見た目ありき」といったものが多いので,
重しが均等にかかるような「機能美」デザインでは
無い事が多く,材料を詰め終わってから、
「あ・・・重しどうしよう”!?」となる事が多々あります。
そんな時におすすめしているのが,金魚屋さん。
?
なんで梅干しと,金魚屋さん?
正解は小石(^-^)
まず、容器の口からミカンネットなどを入れ,
その中に,煮沸消毒した小石を入れて行きます。
大きい石やペットボトルを使う場合は,当然その重しが
入る「入り口」が必要ですが,同じ分量でも小石であれば,
比較的万能に対応できますので、この方法を使うと,
実用性の無いお洒落な瓶や器でも、梅干し作りなどの
梅仕事に使えるようになります(^-^)
野暮ったくても,昔ながらの器が良いのですが,
作る作業を楽しむのも梅仕事ならではですので、
ちょっとだけご紹介しました(^-^)