梅の毒は身を守る手段-食物への感謝と人間の本能

この時期は「梅の毒」ばかりクローズアップしますので、
「危険視」される一因にもなったりしていますが(^-^;)
個人的に感じている事を少々。

河豚(ふぐ)にしても身を守るためにすごい毒を持っていますし、
緑色に変化したジャガイモの、特に芽の部分だって、
お腹を壊したり中毒を起こしたりする武器になります。
これは、動植物が自分の命を守るためですから当たり前の事。

でも、人間は「先人の知恵」という強い武器で対抗します。
「この種類の河豚はここを食べちゃだめ」とか、
「ジャガイモが芽を出したらちょっと大きめに包丁で落として」とか、
「先人の経験から得た知識」で、こうした食物と上手におつきあいしています。

他の動物と同様に、人間は「他の生き物(動植物)の命」を
「いただいて(奪って)」生きているのですが、
こうした「命」への感謝が薄れてきた昨今。
本来人間という生き物が持っている
「野生の本能」も薄れてきているような気がしているんですよ。

日常的な部分では、
「あ、変な味、これお腹壊しそう」とか、「あ、この臭いはちょっと危ない」とか。
こういう部分も、本能的に先人が身につけた力だと思うんですけどね。
「人工的に作られた添加物(色・香り・匂い)」や「消費期限」とかが、
本来持っている「勘」をどんどんと鈍らせているような気がしています(^-^;)

「梅酢の香りをチェックしてください」というのも、
まずは自然の恵みの「梅」や「梅酢」を体で感じて欲しいと思っての
アドバイスだったりします(^-^)

まず香り、そして色。
何かトラブルがあれば、こうした事で梅酢は教えてくれますので、
土用干しまでの間、最低でも一週間に一回はチェックっ!してください。

きっと何か発見があると思います(^-^)


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