中国から伝来説・日本の在来種説などなど、
梅については諸説ありますが、梅干し・梅酢についても
いろいろな説があります。
そして、広がるイマジネーションワールドなのですが。
※あ、毎度毎度個人的な仮説なので転載はダメです(^-^;)
元々、中国で薬として扱われていたのは、
「梅干し」ではなくて「梅酢」だったのでは?と
(今のところ)私は思っています。
今でこそ庶民のポピュラーな調味料に進化した「塩」の存在。
当時は「超」なんて遥かに超えた「高級品」だったわけです。
で、梅干し作りの場合、その貴重な塩を、
梅酢を出すために大量に使うわけですから、
梅の実をメインで使うと言うのは、どーも考えにくいんですよね。
古代から塩を巡って幾度となく戦争が起きていますし、
貨幣として流通していた事もあるし、上杉謙信さんの「敵に塩」とか、
ガンジーさんの「塩の行進」などなど、史上に残っている「塩」を見る限りは、
庶民の味になったのはずいぶん後の時代じゃないかと思うんですよ。
太古の昔(日本に製法が伝わった当時)から庶民が食べていた「梅干し」
という広告を見た事がありますが、そういった時代背景を考えると、
当然の庶民が気軽に食べていたという話は眉唾に感じます(^-^;)
で、そもそもこの「塩」自体が、薬として扱われていたところに、
梅の効果が認められて、こうした梅干し作りに発展したんじゃないかなぁと。
人間も遥か昔は海の生物だった?わけですから塩は必須品。
その貴重な塩を使った「薬」的な意味合いが強かった事から、
「梅干しを腐らせると・・・」という戒めの言葉も、なるほどと肯けます。
もちろん「食べ物を粗末にすると」という意味合いも合った事と思います。
あ、そうそう。
この進化形なのかどうかは定かではありませんが、
中華街で売られている中国の話梅(ワームイ)とか、
この影響を受けているであろう沖縄の「からっからに干した梅」も、
「梅酢」を抜いた後に残り物で作るお菓子という位置になりますよね。
あの梅酢ってどこにいっているのか・・・微妙に興味があったりなかったり。
ま、自家製派にとってはあまり関係のない事かもしれませんけど。