山形産 佐藤錦(さくらんぼ)-佐藤さんの桜ん坊

昔はジャボレーやナポレオンといった、甘さよりも酸味の
目立つ品種が主流で、「さくらんぼ = 甘酸っぱい」という
イメージでしたが,その後は甘みの強い高砂や、佐藤錦によって、
「さくらんぼ = 甘い」というイメージに変わりつつあります。

黄玉(きだま)とナポレオンを掛け合わせて出来たこの佐藤錦。
このさくらんぼが、日本一となった背景には,この品種作りに
情熱を傾け続けた佐藤栄助という人の逸話が有名です。

この品種を生み出したこの佐藤さんは、佐藤錦を生み出す為に,
何十年もの歳月を費やしました。

この品種を新品種として登録すれば、他の人が無断で種を持ち出したり,
栽培したりする事ができませんので、自分だけで栽培して,
きっと大儲けできた事でしょう。

しかし、佐藤さんは、こうした今風な軽い考え方ではなく,
私利を捨て、将来を見据え、勧められた新品種登録も断りました。

「さくらんぼを作りたい農家に、
  安く分けてやることができれば、それで本望」

結果,山形,そして日本全国に広まり,
文字通り日本を代表する品種となりました。

自然を相手に、桜ん坊(さくらんぼう)と向き合ってきた
佐藤さんのお人柄、日本人の美しさを感じる一言です(^-^)

そんな佐藤さんの想いや情熱を感じながら,
ご賞味頂けたらと思います。


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