「水菓子」とは? – 昔の言葉と今の言葉

最近はご年配の方でも使わなくなった言葉なので、
ご存じない方は「水菓子」と聞いて連想するのは,
「水ようかん」とか「心太(ところてん)」かな。

でも、正解は、「水菓子=果物」なのです。

元々「菓子」という言葉は、食事以外の間食に食べるもの
(今で言うおやつ)を意味する言葉でした。

この言葉に含まれるのは,みかんやぶどうや柿など
今で言う「果物」、羊羹(ようかん)や落雁(らくがん)
といった京菓子、向島の長命寺が有名(^-^)な
桜餅などの今で言う「和菓子」などなど。

その後いつの間にか「菓子=和菓子などの甘いもの」を
意味する言葉に変化して,これと区別する為に、
みかんや柿などは「水菓子(江戸)・果物(上方)」と
呼ばれるようになったそうです。

江戸では「水菓子」、京では「果物」。
時代背景からこの言葉を読むと,「粋(いき)」な呼び名と
「はんなり」とした呼び名にも思えてくるのが不思議。
何となく東男と京女な感じですよね(^-^)

こうした言葉の名残で「水菓子」という言葉を今でも
使われる方が時たまいらっしゃいます。

小粋な響きで個人的には好きな言葉です(^-^)

【関連記事】
一本締めと一丁締めは違うのっ! – 東京の方言


コメントは受け付けていません。