農産物に関して、茨城県、福島県並びに、厚労省、農水省、報道機関にお願い

朝日新聞の情報によると、放射性ヨウ素(131)などが検出された検体は、
福島県の県境や太平洋側が多くでした。

先ほどの記事 に書いた入荷済みのほうれん草は、同じ茨城でも埼玉側の岩井。遠く離れていても、産地は報道でクローズアップされている茨城。

茨城県から農家へ、出荷自粛要請(事実上は出荷停止命令に等しいと思います)が、出された以上、詳細が不明のままではありますが、やむを得ず販売中止としました。

他地域のデータが開示されていない以上、
販売者としてはこのような対応しかできません。

今回の件で、農産物に関して、茨城県、福島県並びに、
厚生労働省、農林水産省、そして報道機関にお願いしたいのは、

本日発表された情報は、
県内全ての産地を調べた結果なのか、
一部だけなのか。

全ての農産物なのか、
今回の該当品目だけなのか。

ハウス栽培なのか、露地栽培なのか、
その違いがあるのかないのか。

など、
消費者の不安を払拭出来る材料を
適時開示して頂きたいと思います。

半減期が8日の放射性ヨウ素ならば
半年もすれば変わらぬ日常になると思いますが、
土壌親和性が高く、半減期が30年と言われているセシウムともなると、
その後の対応によっては深刻な事になるのでは?と
素人判断ではありますが感じております。

健康への被害は無いと言っても、
連日の報道で、世の中が「放射線」に対して
ナーバスになっています。

県内の農家を守り、農産物の安全性を
アピールする意味でも、ご一考ください。

もし、こうした問題を先延ばしし、
長期間放置されたのであれば、農家は確実に疲弊します。
私たちの食を支えてくれている日本の農家の為にも、
迅速な行動をお願い申し上げます。

小さい青果店ではありますが、
販売すると同時に私もこの店の消費者ですので、
食の安全にはこだわって営業しています。
仕入れた野菜・果物が安全なのかそうでないのか、
詳細が不透明な物を取り扱う事は出来ません。

あらぬ風評被害が広まる前に、
この願いが届く事を祈っております。

21:15追記
ブログを書いている間に会見があったようです。

今回の検体は「露地物(ハウスでなく外で栽培)」とのことで、
まずは露地栽培ほうれん草への出荷自粛だったようです。

出回っているほうれん草の露地物は少なく、ハウス栽培が主流なので、
ハウス栽培のものも追加検査するとのことです。
しばらくは推移を見守りたいと思います。

茨城県 ほうれんそう出荷停止
福島第一原子力発電所の事故を受け、茨城県が野菜の放射能の濃度を検査した結果、基準を超える放射線量が検出されたとして、茨城県は当面の間、県の全域でほうれんそうの出荷を停止することを決めました。橋本知事は「ほうれんそうは露地栽培のものは少なく、ほとんどがハウス栽培なので追加の検査をして、その結果を見て最終的に判断をしたい。事故が収まってほしい」と話していました。
NHK 3月19日 20時7分

食品から放射性物質、県が出荷自粛求める
 政府は19日、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて実施した食品のサンプル調査で、福島県川俣町の酪農家が提出した牛乳と、茨城県内の6市町村のホウレンソウから、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性ヨウ素などの放射性物質が検出されたと発表した。

 政府は原発事故の影響とみて調査し、一定区域内の産品の出荷制限などを検討する。枝野官房長官は記者会見で「直ちに健康に影響する数値ではない。冷静な対応をお願いしたい」と述べた。

 食品衛生法に食品の放射能汚染を規制する基準がないため、厚生労働省は政府の原子力安全委員会が示した「飲食物摂取制限に関する指標」を暫定的に採用。これを受けて、福島県と茨城県がそれぞれサンプル調査を実施した。

 その結果、福島第一原発から約47キロ離れた酪農家が16~18日に生産した加工前の牛乳から、最高で1510ベクレルと、規制値の約5倍にあたる放射性ヨウ素が検出された。

 茨城県では高萩市、日立市、常陸太田市、大子町、東海村、ひたちなか市の農家のホウレンソウから最大で規制値の7・5倍の1万5020ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。高萩市のホウレンソウからは、規制値を超える放射性セシウムも検出されている。

 これを受けて同県の橋本昌知事は19日、記者会見で、調査対象が露地物だったことを明らかにし、地元農協などに露地栽培のホウレンソウの出荷自粛を求めたことを明らかにした。福島県も、放射性ヨウ素が検出された町内の酪農家全員に、牛乳の出荷自粛を求めた。

 一方、東京電力は同日夜の記者会見で、「心よりおわび申し上げます」と陳謝した上で、「損害賠償などの申し出があれば、国とも相談の上、しっかり準備したい」と賠償を検討していることを明らかにした。
読売新聞 3月19日(土)16時16分配信
最終更新:3月19日(土)21時6分

3/22 13時 追記
長野県が独自調査した検査結果を公開していましたが、
露地もハウスも変わらないようです。
該当産地の茨城県鉾田市は、 第一原発のある福島県双葉郡から120km程南。

長野県(健康福祉部)プレスリリース 平成23年(2011年)3月21日
http://www.pref.nagano.jp/eisei/syokuhin/happyou/kens230321.pdf

本県に入荷した茨城県産のホウレンソウを検査したところ、食品衛生法の暫定規制値を超える放射能が検出されましたが、直ちに健康に影響することはありません

3月19日に県内の青果卸売市場に入荷した茨城県産ホウレンソウ2検体を検査したところ、1検体から、食品衛生法の暫定規制値を超える放射能が検出されました。暫定規制値を超えて放射能が検出されたホウレンソウは、卸売業者から出荷されておらず、小売店等で販売されることはありません。また、18日以前に入荷した茨城県産ホウレンソウについても主要小売店では撤去済みであることを確認しました。

なお、この検査は、食品の安全性を確認するため、本県独自に実施したものです。

検体
放射性ヨウ素(I-131)
放射性セシウム
産地
収去場所

ホウレンソウ(ハウス)
1,500 Bq/kg
26 Bq/kg
茨城県鉾田市
長野市

ホウレンソウ(ハウス)
4,100 Bq/kg
46 Bq/kg
茨城県鉾田市
上田市

暫定規制値 放射性ヨウ素(I-131) 2,000Bq/kg
放射性セシウム 500Bq/kg
検査機関:長野県環境保全研究所

放射能とは、放射性物質が放射線を出す能力のことで、単位はBq(ベクレル)で表されます。
放射能が人体に与える影響度は、Sv(シーベルト)という単位で表されます。

今回、検出された放射能の値4,100Bq/kgを人体に与える影響度に換算すると0.090mSv/kgとなります。この値は、仮にこのホウレンソウ500g(約2束分)を、洗わずに生で食べたとしても胸部エックス線集団検診を1回受けた場合の影響度と同程度であり、健康に影響することのない値です。

なお、茨城県産ホウレンソウについては既に出荷が規制されており、今後の流通はありません。家庭で保管しているホウレンソウについて心配がある場合は、県庁食品・生活衛生課又はお近くの保健所までご相談ください。

今回の報道に関するまとめ(すぎなびネット内)


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